虫歯治療と聞くと、金属の詰め物を思い浮かべる人が多いと思います。
昔の歯科医師が白い詰め物を勧めなかったわけではなく、かつては銀歯、銀色の詰め物が当たり前でした。
歯科材料の進歩で、歯の色に近くて目立ちにくい「白い詰め物」「白い被せ物」が選べるようになりました。
近年は、「かつて入れた銀歯を白に替えたい」というニーズも増えてきていると実感しています。
白い歯、白い詰め物のメリット
- 金属アレルギーが無い
- 見た目の自然さ、美しさ
大きくこの2点が、銀歯にはない長所です。
とはいえ、銀歯にもメリットはありますので、今の時代には銀歯が選択肢に入らないかというと、そんなことはありません。
銀歯、銀色の詰め物のメリット
- 強度が高く、割れにくい
- 被せる場合も、薄くて済む
- 費用が安い
白い詰め物、白い被せ物の種類
大きく材質で分けると、次の2つです。
それによって強度や変色性、費用も異なります。
プラスチック(コンポジットレジンなど)
コンポジットレジンは、削った後に使う白い詰め物です。
クリームのような状態で削った部分に塗り(充填し)、機材で特殊な光を当てて固めます。
そう聞くと日数や時間がかかりそうな印象ですが、その日に固まりますし、
保険適用で治療できますので、喜んでいただけることが多いです。
白い被せ物も、技術の進歩と法改正によって、保険適用になる条件が広くなってきました。
保険適用の白い被せ物は、「CAD/CAM(キャドカム、キャドキャム)インレー」というもので、
材質はプラスチックとセラミックを混ぜて、工業的に製造します。
ざっくりいうと、「3Dプリンターで作る歯」のように考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
「CAD/CAMインレー」は、「保険適用は〇番目の歯と〇番目の歯」と定められていましたが、2020年からさらに保険適用できるケースが増え、条件付きながらすべての歯に保険適用できるようになりました。
セラミック(オールセラミック、ジルコニアなど)
セラミックは、プラスチックよりも丈夫で、変色にも強いです。
「奥歯で白い歯」をご希望であれば、セラミックをおすすめします。
保険適用外にはなりますが、「美しさ」「耐久性」の面では、やはりセラミックが良いですね。
お口の状態で、選択肢も変わってきますが、駒込駅前歯科クリニック・矯正歯科では、
「できれば白い詰め物で」とご希望をいただければ、可能な選択肢をご提案します。
そこから患者様自身で、納得できる治療を選んでいただくようにしています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。