奥歯の中で最も奥に生える永久歯を、「親知らず」と言います。
生え方によっては炎症を起こしやすく、痛みや腫れなどの症状がでたり、周囲の歯や歯並び全体に影響を及ぼしたりすることも少なくありません。早めに抜歯したほうがいい場合もありますので、気になる症状があるときは早めに受診してください。
駒込駅前歯科クリニック・矯正歯科の親知らず治療の流れ
親知らずが原因で痛みや腫れなどの症状がでている場合は、抜歯をするのが基本です。また、今は症状が出ていなくても将来トラブルにつながる可能性があるため 、予防として抜歯をしたほうがいいこともあります。
当院で行う親知らずの治療の流れを説明します。
検査
親知らずの生え方や、位置を確認するためにレントゲンやCTを撮影します。
親知らずの周囲の組織が炎症を起こしている場合は、抗生物質の服用や歯石の除去を行い、炎症がおさまってから抜歯することがあります。
説明・治療方針の決定
検査結果から、現在どのような状態なのかをご説明させて頂きます。それぞれの患者様に合った治療方法、治療期間、費用などについてお話しさせて頂き、治療方針を決定します。わからないことや不安なことがあれば、いつでもお尋ねください。
抜歯
麻酔をしてから、親知らずが歯肉から出ている場合はそのまま抜歯します。抜歯後はガーゼを噛んで止血をします。抜歯後は化膿止めや、痛みが出たときのために痛み止めを処方します。
親知らずの生え方によっては歯肉を切開した上で、歯を分割して取り出し、縫合することもあります。
親知らずとは?
親知らずは奥歯の中でも一番奥に位置しています。正しい状態で生えないことが多く、「トラブルの原因になりやすい歯」と言えるでしょう。
親知らずの生え方
永久歯は通常15歳前後で生えそろいますが、親知らずはそれよりも遅く、おおむね10代後半から20代前半に生えてきます。親知らずの生え方は個人差が大きく、上下4本 すべてそろっている人もいれば、4本生えない人、もともと親知らずがない人もいます。また、親知らずが生えてくる面積が歯茎に足りなくて、斜めや横向きに生えていたり、歯肉に埋まっていたりするケースもみられます。
親知らずを放置するとどうなるの?
親知らずが正常に生え、奥歯として機能している場合には放置しても問題ありません。
しかし歯肉が部分的に被ったままの状態が続くと不潔になり、炎症を起こしやすくなります。さらに炎症が周囲の神経や血管、あごの骨に広がると、顔や首が腫れたり、口が開けにくくなったりすることがあります。また、手前の歯を溶かしてしまったり、歯並びが悪くなったりするなど、ほかの歯に影響を及ぼすことも少なくありません。
親知らずは抜く?抜かない?
「大事な歯を抜きたくない」という方は多いですが、親知らずは生え方などによって、抜いたほうがいい場合もあります。お口の中の状態はお一人お一人違うので、診察させていただいた上で患者様に最も合う治療方法をご提案します。
親知らずを抜いたほうがよい場合
以下の場合は、歯を抜いた方がよいケースです。
- 親知らずや手前の歯が虫歯になっている
- 歯並びに悪影響が出ている
- 食べ物が詰まりやすく歯肉の腫れや痛みを繰り返している
- 骨の中に埋まった親知らずが神経を圧迫したり膿がたまる原因になっている
親知らずを抜かなくてもよい場合
親知らずが正常に生えていて、奥歯として機能している場合には、抜く必要はありません。
親知らずの抜歯が心配な方へ
「親知らずを抜くのは大変そう」「痛いのは嫌」など、 抜歯に不安を抱く方は少なくありません。当院では、しっかりと検査を行い、親知らずの生え方に合わせた適切な方法で安全に抜歯をしています。また、抜歯中や抜歯後の痛みは、麻酔や痛み止めの処方などで抑えることができます。
生え方によって違う抜歯方法
親知らずの生え方は、斜めや横向きに生えている、歯の大部分が骨に埋まっている、歯の根の形が複雑、歯の根と骨が癒着している、などさまざまです。歯肉を切開して、器具で歯を割ったり周囲の骨を削ったりしながら少しずつ摘出することもあります。
抜歯後の痛みは軽減できる
親知らずの抜歯後、一時的に痛みが出る場合があります。痛いときには我慢せずに処方した痛み止めを服用してください。患部を冷やすと炎症している箇所への血流量が抑えられて、痛みが軽くなることがあります。
また、抜歯した穴が血液のかたまりで覆われず骨がむき出しの状態になると、強い痛みが続くことがあります。抜歯後に何回もうがいをしたり、舌で傷口を触ったりしないように注意してください。抜歯当日の喫煙や飲酒、激しい運動も避けた方がいいでしょう。
抜歯の費用は保険適用
検査や麻酔などの前処置も含め、親知らずの抜歯には全て健康保険が適用されます(自己負担は1~3割)。安心して受診してください。
まとめ
駒込駅前歯科クリニック・矯正歯科では、検査で親知らずの状態をしっかりと把握した上で、抜歯も含めた最適な治療をご提案しています。
抜歯すべき時は、なぜ抜歯が必要なのかを丁寧に説明し、抜歯の際は極力痛みを感じないような処置をするなど、丁寧なアドバイスと施術を心がけています。